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ゲーミフィケーションが人事を変える

ゲーム要素を取り入れることで施策に対して人を巻き込んだりモチベーションを高めることができるゲーミフィケーション。最近では人事の施策にも取り入れられていることはご存知でしょうか。今回はそんなゲーミフィケーションについてご紹介します。



ゲーミフィケーションとは?


ゲーミフィケーションとは、様々な活動に対してゲームの要素を取り入れることで、遊び心を刺激し、参加者を楽しませることで効果をより高める施策のことを指します。例えば、活動結果に応じて感謝バッジをあげることで数を競わせたり、技術レベルを有名なゲームをモチーフにして可視化させレベルアップを促すなどが、一般的なゲーミフィケーションとして挙げられます。


整理するとそのタイプは大きく以下の2パターンに分類されます。


1 プロセス、ルールなどの構造にゲームの要素を加える

2 活動そのものをゲームにする


先ほどのバッジをあげる例や、レベルアップの可視化などは1のパターンに入ります。一方、有名キャラクターが登場するテレビゲームを実施するだけで漢字が覚えられるなどは2のパターンに分類されます。


このゲーミフィケーションは人の行動に大きな影響を与えます。


身近な例をご紹介すると、高齢者向けのフィーチャーフォンに搭載されていた万歩計アプリを楽しんでいた方がいました。自分の歩いた距離が東海道五十三次の距離に換算され、「今日は藤沢まで着いた」「明日は小田原に着く」と毎日の散歩を楽しみにしていたそうです。自然と歩くことが楽しくなり、毎日の散歩の距離が増え、こちらのアプリは健康促進に大きく貢献していました。しかし、携帯電話が壊れてしまい、スマートフォンに機種変更したところ、同じアプリが利用できなくなってしまいました。こちらの方は途端に日々楽しみにしていた散歩を止めてしまったそうです。


企業の人事におけるゲーミフィケーション具体例


そんなゲーミフィケーションは、企業の人事施策でも活用されています。例えば、企業のミッション、価値感の浸透に使用されるケースがあります。価値観を定義し、その価値観に沿った行動をした人にはバッジなどのポイントを付与します。従業員にとってほしい行動をバッジとしてエンターテイメント化させて、ポイントを得ることに対してモチベーションが発生するように促すことができれば、結果として、明文化した価値観を強制的に浸透させるのではなく、楽しくそして自然に社内へ浸透させていくことができます。


さらにこの与えられるポイントに対しては、外部のサービスを利用しながら福利厚生へ発展させているケースもあります。


アメリカのBonusly社 https://bonus.ly では従業員同士でボーナスを与え合うことができる仕組みを提供しています。獲得したボーナスはそのままアマゾンやスターバックスなどのポイントとして利用できるようになっており、ポイントはエンターテイメントだけでなく、従業員に対して具体例なメリットとなります。従業員間のコミュニケーションの促進や企業文化の構築に効果があり、2012年の設立以来、オラクルなどの大手企業も含め利用企業が増えてきています。


その他にも活動そのものをゲームにするというパターンでは、チームビルディングための野外活動や宝探しゲーム、協力しあいながら行うアクティビティなどもゲーミフィケーションの活用例です。


まとめ


ゲーミフィケーションは目的を達成するための手段です。企業としてはゲーミフィケーションの活用により従業員のエンゲージメントやリテンションを高める狙いがあります。


ルールを作り強制するだけでは運用には乗りません。活動に気持ちよく参加してもらうための仕組みとしてゲーミフィケーションは存在しています。


SNS慣れしているデジタル・ネイティブの台頭など、昔ながらの軍隊式マネジメントは通じなくなってきています。

軍隊式マネジメントが多かった頃は日本の人事の仕組みも減点主義が多かった気がします。しかし、ポイントを積み重ねレベルアップを促すようなゲーミフィケーションの広がりは、日本の人事の仕組みも加点主義へと考え方自体が変わってきていることを表しているのではないでしょうか。