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“顔と名前が一致しない”を解決する「カオナビ」は人事制度をどう変革するのか – カオナビ柳橋仁機さん × セレブレイン高城幸司 【前編】

カオナビ柳橋仁機さん × セレブレイン高城幸司 【前編】
セレブレインのコンサルタントとゲストが、ワインと料理を楽しみながら人事について本音で語り合う対談企画。第2回ゲストは、株式会社カオナビ代表取締役社長・柳橋仁機さん。同社が提供するクラウド人材管理ツール「カオナビ」誕生の背景と、日本の人事の未来について伺いました。聞き手は、セレブレイン代表取締役社長・高城幸司が務めます。
第2回ゲスト:柳橋仁機さん略歴
アクセンチュア、アイスタイルを経てサイバーエージェントのジョイントベンチャー子会社立ち上げに参画。その後、独立し「社員の顔と名前が一致しないを解決する」ことをコンセプトにしたクラウド型人材管理ツール「カオナビ」をリリース。株式会社カオナビ代表取締役社長。

カオナビはサイバーエージェントの人材データベース開発をヒントに生まれた


高城:柳橋さん、ようこそいらっしゃいました。今日はまた、おもしろいTシャツを着ていますね。

柳橋:「顔と名前が一致しない」を解決するのがカオナビのコンセプトですから(笑)。背中側にはカオナビのロゴをプリントしてあるんですよ。



高城:本当だ(笑)。これはいいですね! さて、本日はあじる亭カリフォルニアのワインと料理を召し上がっていただきつつ、カオナビ、そして日本のHRテックについて語り合いましょう。

柳橋:今日を楽しみにしていました。ワインは大好きです(笑)。飲むのはもっぱら白かスパークリングですが。

高城:そうでしたか。お酒はどれくらいのペースで飲まれるのですか?

柳橋:ほぼ毎日ですね。結婚して子どもができてからは自宅で飲むことがほとんどになりましたけど。

高城:毎日ですか! では今夜はカリフォルニアのおいしいワインをぜひ楽しんでください。ところで柳橋さんと最初にお会いしたのはいつ頃でしたっけ。



柳橋:2011年の暮れか、2012年の頭くらいだった気がします。

高城:そうそう。乃木坂のお店でアイスタイルの吉松社長からご紹介を受けたのでしたね。

柳橋:カオナビのサービスをスタートしようとしていた頃でしたね。

高城:カオナビのサービスが生まれたのはサイバーエージェントのお仕事がきっかけですよね。

柳橋:そうなんです。もともとサイバーエージェントさんから「社員の顔と名前を並べられるデータベースがほしい」という依頼があって、システムを開発しました。ですが、最初は開発した僕自身、あまり使い方をわかっていなかったんです。それでサイバーエージェントさんに聞いてみたら、社員が増えてくるとどうしても顔と名前が一致しない人が出てきて、マネジメントしにくい課題があると。他の会社さんからもそういう声を聞くことがあって、じゃあそれを軸にサービスを開発していこうと考えました。



高城:そこから現在に至って……今クライアントは何社ですか?

柳橋:今月で600社を超えました。カオナビをリリースしたのが2012年の春だから、5年ちょっとですね。

高城:我々もいろいろな場所でカオナビの名前を聞くようになってきましたよ。

柳橋:ありがとうございます。

カオナビのビジョンに時代が追いついてきた


高城:最初のお料理とワインが来ました。ポットベラという大きなマッシュルームのカルパッチョとスパークリングワインですね。これは普通のスパークリングよりは泡は控えめかな?



柳橋:これはおいしいですね! スパークリングワインは大好きなんですよ。行きつけのバーでは何かいいことがあったときに友だちとモエ・エ・シャンドンを開けるというのが恒例行事になっています。

高城:いいですね。よくハレの日ケの日なんて言いますが、ワインはハレの日のお酒ですよね。

柳橋:このポットペラ??もおいしいですね。

高城:ポットペラは巨大マッシュルームですね。あじる亭カリフォルニアではカルパッチョ、炭火焼き、フリットという3種類のお料理にしていますが、特にポットペラの旨味と食感を引き立たせるのがカルパッチョなんです。

柳橋:うん、おいしい。ワインもするするいけちゃいますね。



高城:話をカオナビに戻しますが、これだけお客さんが増えてくると、世の中への影響力を実感することもあるんじゃないですか?

柳橋:とはいっても、まだ600社ですからね。まだまだこれからです。ただ、お客さんから「これいいね」とか「使いやすいね」とか言われると、それはダイレクトに嬉しいですね。世の中にはいろいろなタイプの経営者がいると思いますが、僕は完全に開発者タイプなので、作っているものが褒められるのが一番幸せです。

高城:今、人事業界ではHRテックの領域がとても注目されていますが、カオナビはその中で一つのポジションを作っていると思います。

柳橋:それは感じますね。潮目が変わったなと感じたのは、「働き方改革」という言葉が浸透してきた去年くらいからですね。このトレンドが逆流することはないと僕は思っているんです。というのも、日本は今後人口が減ってくるわけで、一人ひとりの生産性を上げることが重要になってきます。そうなると、給与計算とか勤怠管理だけじゃなく、人のスキルや特性を把握するツールが絶対に必要になるというのは、カオナビを立ち上げた当初から主張していたことでした。

高城:カオナビのビジョンに時代が少しずつ追いついてきた感じがありますよね。



柳橋:もう一つ大きいのはリクルートから出資をして頂いたことですね。人事業界でリクルートを知らない人はいません。その企業が当社に出資してHRテック領域に進出してきたことで、HRテックの盛り上がりが本格化してきたことを確信しました。

高城:今いろいろな事例が出てきているところだと思いますが、自分が想定していなかったような使われ方などはありますか?

柳橋:想定していなかったという部分だと、僕はカオナビをマネジメントツールとして位置づけていて、一部のマネジメント層が使うものとして開発していたんですね。ところが、実際には社員全員で使っているというケースが想像以上に多かったんですよ。マネジメント層だけじゃなく、一般の社員同士であっても顔と名前を一致させたいというニーズがあったんだなと気付かされました。



高城:そういう会社って、どういう業界に多いのですか?

柳橋:サービス業が多いですね。異動や配置転換が活発な業界ですから。それから、数百人規模以上の会社。100人くらいの会社だとだいたい顔と名前が一致しますからね。

高城:なるほど。

日本におけるHRテックの盛り上がりと時を同じくして誕生し、急成長を遂げてきたカオナビ。すでに業界で確かな存在感を放っている同サービスですが、今後はどのような展開を見せていくのでしょうか。

次回、後編ではカオナビの戦略とこれからの進化の方向性をさらに深く掘り下げると共に、海外からやってくる”黒船”についてどう考えているのかなどを伺っていきます。

もちろん、ワインと料理も登場。カリフォルニアならではのユニークなワインと料理のマリアージュをお楽しみください。


今回のお店
あじる亭カリフォルニア

赤坂・赤坂見附からすぐのアメリカワイン専門ダイニング。カジュアルなワインから希少性の高いカルトワインまで200種類の品揃え。カリフォルニアキュイジーヌを意識した創作料理がワインと絶妙にマリアージュします。

<本日のワインと料理>
本日お出ししたワインと料理、そのマリアージュについてご紹介します。

 



ポットペラのカルパッチョ
巨大マッシュルームのポットペラをカルパッチョでいただく一皿。ポットペラの独特の食感が生ハムの旨味、オリーブオイルの香りと合わさり、魅惑的な味わいを生み出しています。ポットペラはこの他に炭火焼き、フリットなどの調理法を選ぶこともできます。

ブロック・セラーズ スパークリング シュナン・ブナン
ペティアン・ナチュレルという手法で作られたシュナン・ブラン100%の微発泡ワイン。フルーティーかつ爽やかな苦味がアクセントになっており、バランス良好。ビール感覚でするすると飲めてしまいます。あらゆる料理と相性が良さそうですが、今回のポットペラとはまた格別なマッチングを見せてくれます。